狭畦用中耕ロータリーカルチ 開発日記②
前回までの日記はこちら
https://q-hoe.com/blog/014_rotary_cultivator
前回までのブログやyoutubeで紹介している、
狭畦用中耕除草機ロータリーカルチ「ナロベイター」。
現在の進捗をブログでも紹介していこうという企画です^^
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ロータリーは縦回転のアッパー回転
現在開発・試験を行っているのはアッパー回転による回転刃のロータリー。
2種類の回転刃をつくって試験しました。
アッパーロータリーを採用することで土塊は前に飛ぶため、砕け切らない土塊は何度もロータリーが入ることになり、ある程度の大きさまでは砕くことができます。
また正転ではロータリーカルチの回転の勢いでトラクターが後ろから押されるような感覚があり運転に影響が出ていたようですが、アッパーロータリーではタイヤとは逆方向の回転となり、進行方向とは反作用するため運転に影響が出にくいとのこと。
また、回転刃の種類によっては回転刃の両側にコールターを装着できるため、さらに横滑り防止ができました。
条間は27cm前後
現在の開発段階では条間27cm前後での玉ねぎの中耕除草がメインとなっています。
条間16cmはまだまだ先になりそう、、、、、
それでも今までのロータリーカルチではカバーできていなかった作物である、
「たまねぎ」や「にんじん」などでは重宝するのではとみています^^
トラクター馬力は16ps~
想定する作物であるたまねぎやにんじんに使われるトラクターでよく見かけるのが馬力16ps~の者が多い印象です。
ナロベイターであれば新たに馬力の高いトラクターを買い足さなくてもいいかもしれません^^
回転刃は2パータン
回転刃は3枚刃でなだらかな刃のパターンとL型で互い違いの6枚刃のパターンを試作し試験実施。
圃場によってどちらも有効ではあるので種類を持たせるか、、、、。
スマートフォンの購入のように「大きさはこれで、本体容量はこれで」などあれば選びやすいのかな??笑
回転刃を覆うカバーに苦戦
ここで一番試行錯誤しているのが泥除けカバー。いかにすれば作物に土を被せないかつ製品の仕様を損なわないか、、、。
畝間の中耕除草する範囲はできる限り広げたい!ただそうした場合の回転刃に対してカバーで覆うとどうしても条間幅の制限が、、、。
といった具合です。すでにアッパーロータリーのカルチ本体はいい調子なので残りのこの細かな微調整に苦戦!といったところでしょうか^^
試験の様子はキュウホー公式チャンネルにて公開中
2024年6月30日公開↓
2024年8月4日公開予定↓
2024年8月18日公開予定↓
という感じが今の進捗状況ですね^^
現在は北海道を軸に様々な地域で試験にご協力いただいております。
あくまで試作機なのにご自身の大事な圃場で試験させていただけることを心より感謝いたします。
もちろん圃場内でバラバラになるような設計はしていませんが、、、w
引き続き”果てしない大空と広い大地”のような心でご協力いただければと思います!!