
クセがすごい!!・・・だけど効果バツグン! 株際の除草といえば「ウルトラQ」!!
2025年4月 過去に投稿した記事を「最新情報に更新」&「内容を追加」しています!
こーんにち、はーー V(^A^)V
キュウホー開発部です!
北海道 2025年4月の十勝地方は、暖かい日が続いてます
タイトルの通り、弊社のヒット作であり、クセすご商品「ウルトラQ」について語ります!
※「北海道 用」と「道外用」で品名が変わりますが、今回はウルトラQBという名称で統一します!
名前の由来
北海道 十勝で キュウホーと言えば 手取り除草器「Qホー」が有名時代を経て
Qホー で手取り除草
その後のキュウホーの代表作と言えば?
レーキによる針金除草が人気となりました。
ウルトラQは「Qホーを超えた商品」という意味で命名されたとか
されていないとか
手取りタイプから、機械のけん引タイプへかわり
Qホーを超えた 除草の効率化が達成できました。
ウルトラQBの「B」はどこ由来なのか?
バージョンA→Bの「B」です。次のVerに変わったという意味です。
ですので、ウルトラQBの由来は
「手取りのQホーを超えた除草商品 Ver B」となります。
ウルトラQB 2条の使用例(作物 2条の両脇を除草)
ウルトラQB 4条の使用例(作物 4条の両脇を除草)
ウルトラQB 1条の使用例(作物 1条の両脇を除草)
キュウホーの「ウルトラQB」は、株際の除草に特化した商品です。
レーキ(針金) を作物の真上から下ろし、地中にレーキが刺さっている状態で水平に引くことで
作物の両脇の雑草をレーキが引き抜きます。
弊社では数種類あるレーキを作物の生育状況(大きさ)や条間に応じて付け替える必要があります。
色々なレーキがありすぎて、どれを使えば分からないという方へ
ウルトラQBは初期用・中期、後期用に適したレーキのセット商品になります。
大きく2種類に分かれており
外側のレーキがL型に曲げられている「Lタイプ」は除草範囲と除草効果が高い商品です。
※除草範囲が広いだけに地中に刺さりにくく、粘土質の圃場では相性が悪いです
商品の特徴として
・初期除草が可能
・けん引式で作業速度が2~10km/hと高速作業が可能な省略化機械
・雑草の成長を止めたり阻害したりで、物理的な除去なので有機無農薬の栽培と相性が良い
そんなウルトラQBは、クセがすごいけど効果がバツグンです!
使用条件と調整にコツが必要なだけです。
土質や除草時期の見極めも重要です。
使いこなせたら、抜群の効果を期待できるのですが・・・・
ということで、本題の使用方法や注意点を紹介していきたいと思います!
目次[非表示]
- 1.レーキ除草の仕組み
- 1.1.レーキの調整
- 1.2.レーキの組み合わせの意味
- 2.ウルトラQBの使用条件
- 2.1.硬い土に対しては効果が期待できない
- 2.2.早い段階での除草作業のみ使用可能
- 3.誰もが調整できる製品に!
レーキ除草の仕組み
改めて レーキ(針金)の仕組みについて説明します。
作物の真上からレーキを下ろし、地中に潜らせます。
地中のレーキを水平方向へ引く事で、作物の両際の雑草を引き抜く仕組みです。
作物にレーキが当たらないよう、深く えぐり過ぎないよう、調整が重要です。
レーキの調整
レーキの先端3cmは常に潜っている状態が好ましいですが
初見では 高さ / 深さの調整が難しいという意見があります
調整のコツですが
レーキの高さを固定したら1m引いてみて、除草範囲と深さを確認します。
高さ・左右の幅を再調整したら、また1m 引いてみての繰り返しです。
本機がトラクター、乗用管理機、田植え機の場合は、油圧を下げた状態で
作業機が最も下げた状態でレーキを更に下げるか、上げるかを調整すると
深さの確認が容易になります。
レーキは地中で引くと、作物の外側方向へレーキが開きます。
深く刺すことで針金に圧がかかり、作物の外側方向へ逃げるように離れます。
これらの現象を予測しながら
レーキの除草範囲(深さ と処理幅)を確認しながらレーキを調整していきます。
レーキによる除草の様子
レーキの組み合わせの意味
ウルトラQBは1条(1列 )につき に最大3箇所にレーキを取付けます。
作物の初期であれば
先頭が Vレーキ、次にCレーキ、最後にHレーキが地中に入る 順番があります。
レーキの特性(除草範囲、柔軟性)は異なるので、野球の打順のように
順番には意味があります。
作物の中期~後期であれば
先頭が Cレーキ、最後にBレーキと順番があります。
主に作物の成長により根張りがしっかりしているので、除草が強力なレーキを使う事と
作物の茎葉が大きくなる事で針金が干渉する事を回避するためです。
ウルトラQBの使用条件
立て畝、植付が真っ直ぐじゃないとダメ
播種(はしゅ)または移植が曲がっていると機械除草ができません。
作物への損傷を減らすためにも、可能な限り条間の幅は均等・一直線上に植える事が大事です!
硬い土に対しては効果が期待できない
レーキの直径は3~5mmと細く柔軟性のある「太い針金」のような材質です。
粘土質の圃場や表層が硬い場合、土塊が多い場所、石が多い場所では使用できません。
レーキが地中に入らず戻されます。
出荷時の設定にこだわらず、状況に合わせてボルト止めしている穴位置を変えたり、
左右に開く角度を変えて対応して下さい。
それでも圃場条件によっては機能しない場合があります。
早い段階での除草作業のみ使用可能
除草できる範囲には限界があり、雑草の高さが3cm未満に限られます。
播種・移植から20日前後(作物の根が活着後)の初期除草から使用することを想定してるので、なるべく早い時期に除草しないと効果がありません。
ポイントは「雑草が見えてくる前に除草作業!」
雑草を根付かせない
上農は草を見ずして草を取り~
誰もが調整できる製品に!
現場扱い方が理解できる!情報を発信ができれば!と考えた説明しました。
理屈や作用がわかれば、調整する手間や回数は減ると思います。
Webでは商品の取り扱いに関する情報を補えるよう発信し続けていきます!
参考動画: ウルトラQの組立方法を解説(S4カルチへの取付け編)
他にもレーキの「注意事項」や「種類の確認方法」などの情報を掲載しています。
今回の紹介した以外で気になった事があれば、ご連絡お待ちしています!
それでは!また^^
関連情報: