除草でカルチを使う?
農業でカルチは、カルチベーター (cultivator)の事です。
※農業機械(agricultural machinery)の一種。
除草機械(Weeding machine)一般的にはトラクターや乗用管理機・田植機に装着して中耕除草を行う機械
北海道では「カルチをかける」「カルチを使う」など、カルチと省略して話します。
キュウホーでは「L4カルチ」「S4カルチ」という除草機械があります。
製品名の前に付く「L」や「S」は、大きさ(サイズのS/M/L)を表してます。
主に牽引するトラクターのサイズ(馬力)で使用できるカルチが決まります。
※2023年に商品名「GLカルチ」→「L4カルチ」へ変更
「S3カルチ」→「S4カルチ」へ変更
Q-HOE.com では
使用目的が明確な場合、対応作物から探すことができます。
例えば、対応作物名+除草機 = 長ネギ用や水田除草機という専門製品があります。
手押し・手取り除草を探している方は、小物製品にまとめています。
除草機具(除草器具)「草取りたーちゃん」「魔法のカルチ」「Qホー」シリーズがあります。
除草について
作物をつくる上で、雑草対策は永遠のテーマです。
近年では、作業者の高齢化(農業従事者の平均年齢は66.8歳 2019年調査)と人手不足により
作業人員の削減、作業時間の短縮、効率化、省力化につながる製品開発を行っています。
近年では持続可能な農業に向けて、政府は環境負荷軽減への取り組み目標を掲げています。
人力作業の省力化と時間短縮
除草機具の「草取りたーちゃん」や「魔法のカルチ」や「Qホー」を使用することで
作業効率の向上、作業者への負担(肉体的、精神的の疲労)の軽減につながります。
アルミの柄 素材の柄を使用しているので、長時間使用しても疲れにくい事と
不注意で作物やビニールハウスを気傷つけないよう、刃の両端が丸い形状を用意しています。除草機具になれていない方や、初心者が扱う道具として最適です。
畑の他にお庭のお手入れでも利用されてます。
省力化機械の導入
広大な畑で雑草がでた場合、人力(手作業)による除草だと限界があります。
有機栽培・無農薬栽培となれば、雑草処理にかかる時間・費用は膨大になります。
トラクターや乗用管理機・田植機などに除草機を取付け
機械除草をする事で、更なる労力の軽減・規模拡大・人件費削減が見込めます。
機械除草の注意点
1.除草のタイミングが重要
雑草を放置していると・・・
種子が落ちることで、翌年に生える雑草が増えてしまった経験ありませんか?
畝間は作物がないので雑草の処理が可能ですが、作物の株と株の間に生えた雑草は、取りきれなくなってしまいます。
除草の適期は雑草が3㎝以内のうちに除草が出来るかで、収穫の際の雑草の目立ちが大きく変わります。
2.播種前からの作業が大事
後の管理作業の面倒を減らし、負担を軽減のために真っすぐ植える方が多い。
機械除草は、人力での除草と違い融通が利きません。ですので、播種作業では出来るだけ真っ直ぐ植える事、畝間が同じ幅になる事で、蛇行運転が減るため除草時に作物の損傷を防ぐとともに、株間除草が高精度で出来るので雑草の抑制へとつながります。
3.播種(移植)後
草丈が2~3㎝以内に除草をしないと、うまくいかない為、圃場の状態を定期的に観察する事が大事です。
除草のタイミングは、晴れた日の朝から行うことが効果的です。除草後、3時間は雨に当たらない様にする事と、週間天気予報等の気象情報をしっかりと把握する事で、除草のタイミングを逃さない様にします。
草丈がなぜ2~3㎝以内じゃないとダメなの?
「作物を残し、雑草だけを取るため」
作物の根張具合より、雑草の根が弱い事で作物を残し、雑草だけ引き抜く形で除草します。さらに大きくなった雑草は、根がしっかりと張っているため、レーキ状(ハリガネ)の除草機ではどうしても取りきれなくなる為、早めの除草が重要です。
なぜタイミングが大事?
「上農は草を見ずして草を取り、中農は草を見て草を取り、下農は草を見ても草を取らず」
雑草はあっと言う間に伸びていきます。2~3㎝以内の除草が出来なく、長雨やタイミングが合わず草が伸びてしまった場合は、除草機での除草は不可能です。一回でもタイミングを逃すと後処理が大変な為、その後の苦労を考えると、何事にもタイミングと圃場の観察は重要になります。
※レーキ(ハリガネ)除草で引き抜いた雑草
※レーキ(ハリガネ)で株際を除草する様子 ①
※レーキ(ハリガネ)で株際を除草する様子 ②
※けん引式 除草機は、作業速度が 2~10Kmと高速作業が可能です
まとめ
播種前からの作業が大事です。真っ直ぐ植え、除草のタイミングを見極める。